子どものスマホで家では自動的にWi-Fi接続になるようにしてみた”Llama” / Using ‘Llama’ to Turn On and Off WiFi Automatically in the House. |
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目次
自宅でスマホを使うときはWiFiだ
子どものスマホで500M以内なら無料の0sim by so-netを使ってみたでやってみた通り、子どものスマホ用に格安SIM(というより月額無料ですが)を使っているのですが、自宅にいるときはWiFi(無線LAN)を使っていることが大前提になります。大人が使っていても手動でWiFiを切り替えていては
「つい、うっかり切り替え忘れて、ずっとSIMの通信費が発生していたー」
↓
「いつのまにか多量のパケットがー」
という流れになりがちです。そのため”自宅では自動的にWiFiに切り替える”という設定はとても重要です。
自動的にWiFiにするやり方、ツールはいくつかある
スマホを使う以上、WiFiの自動切り替えは必要性の高いことで、やり方、ツールがたくさんあります。
- androidの標準機能;WiFiをONにしておく
常にWiFi設定をONにしておけば、電波を捕まえたときだけWiFiを使い、電波が無いときはSIMで通信します。メリットとしてとても簡単に設定できますが、デメリットとしてWiFiが無い(外出時)もずっとWiFiを探し続けるのでバッテリーが減りやすくなります。子どもにはライフラインとしてスマホを持たせるので、これはあまり良いやり方ではありません。いざというときにはバッテリーはできるだけ長持ちしてもらいたいところです。 - Llama
私が使っているのはこれです。メリットは設定が非常に簡単で、動作も確実だったことです。時々WiFiをチェックして、自宅にいるかどうか自動的に確認します。自分(親)のスマホでも1年以上使っています。また、我が家は固定電話にBluetoothがついており、スマホもヘッドセットを多用するためBluetoothを常にONにしています。BluetoothはWiFiに比べてバッテリーへの負担は非常に少ないです。LlamaではBluetoothの接続状況もWiFiの切り替え条件にできるので我が家の利用状況にはピッタリでした。当然、マナーモード(音量)の設定も自動的にできます。
Google Play Llama - Wi-Fi Matic
ググると最初に出てくるのがこれですね。私も使ったことがあります。評判も良いようですが、私の環境では上手く動かないことがあったため、Llamaに切り替えました。問題なく動くならユーザも多いこちらの方が良いかも。
Google Play Wi-Fi Matic - Tasker
次に多いのが超有名なTaskerです。TaskerはWiFiの切り替えだけでなく、androidの様々な動作(ほとんど思いつくことすべて)が自動化できる多機能ツールです。なんでもできる半面、有償アプリだったり、設定が面倒だったり、ハードルが高いアプリです。
Google Play Tasker - その他
その他はGPSを使ったり、基地局情報を使ったりして、バッテリーやスマホに負担のかかるアプリが多いと思います。選択するなら上記1~4が選択肢でしょう。(子ども用スマホはGPSが常時ON前提なので、GPSを使うことはあまり負担増にならないかもしれませんが)
Llamaの設定
WiFiの切り替えとマナーモードの切り替えに特化しているため順番にやっていけば、簡単です。実際のLlamaの設定画面を引用して説明します。
- 場所の登録
”家”だけを登録しておけば良いです。我が家はWiFiが2種類と、固定電話がBluetoothで接続できるので合計3ヶ所の場所を登録しています。
場所は”近況”タブで自分の家の危機をロングタップで”場所に追加”できます。
- イベントの登録
家にいるとき(家は普通)、家にいないとき(家を出た)の2つを登録します。“家は普通”では、モードを”普通”、WiFi切替を”WiFi使用”に設定します。
“家をデータ”では、モードを”黙示”、WiFi切替を”WiFi使わない”に設定します。
- モードの登録
普通(通常モード)、黙示(マナーモード)の2つを登録します。モードによって”着信音量”、”通知音量”を変えます。マナーモードでは普通ゼロにしますが、いざというとき子どもに気付いてもらいたいので、マナーモードでも小さく音が鳴る(2/7)ように設定しています。メディアボリュームも設定できますが、マナーモードでゼロにしてしまうと、音楽を聴くときに「音が聞こえない」と子どもに言われてしまうので、メディアボリュームは変えないようにしています。”点の数”は通知領域の設定ですが、色が変われば一見でわかるので、この設定は不要かもしれません。
- 設定の変更
“通知方法”が”実行通知とアイコン”になっていること、”実験中の機能”で”Bluetooth機器を確認”,”Bluetooth機器確認”を設定すれば良いです。(Bluetooth機器の接続を家と見なさなければBluetooth機器の設定は不要です)
設定上の注意点
デバイス管理者の設定
画面ロックの制御などを行う場合はチェックが必要ですが、Wi-Fiの制御にこの権限は不要なのでチェックはオフにしておきます。Llamaの機能の中では設定が必要な機能もありますので注意ください。よくある確認点として、このデバイス管理機能のチェックが付いているとLlamaのアンインストールができませんので、注意が必要です。
ユーザ補助の設定
Wi-Fiの制御には通知領域の検知を行うような設定はありませんのでオフにしておきます。Llamaの機能の中では設定が必要な機能もありますので注意ください。
【Llama活用】見落としがちな通知を音や振動でお知らせ&画面オン時に通知欄を自動展開 | あんどろいどスマート
Wi-Fi設定(忘れがち)
Wi-Fiで自宅を検知することが多いですが、そのためにはスリープ中もWi-Fiが動作する必要があります。AndroidのWi-Fiの設定-詳細で、”Wi-Fiのスリープ設定”を”スリープにしない”に設定する必要があります。また”Wi-Fi安定制御機能”でWi-Fiが自動接続できなかったり、できたりします。ONがいいかOFFがいいかは機種に依存するようなので、Wi-FiがONなのに、登録したSSIDに自動接続できない(手動はできる)ときは確認してみてください。(2016-11-11追記)
参考;端末トリビア「Wi-Fi接続時のLTE接続ってどうなってるの?」 | スタッフブログ | マイネ王
繰り返し設定
動作が不安定だったり、切り替えるためのWi-Fiや場所が微妙な場合、繰り返しの設定ができます。
”イベント編集”の”高度機能…”で設定できます。
”イベントを繰返す”にチェックを入れて、”繰返し間隔”を設定することで、Wi-Fi切り替えを定期的にチェックすることができます。
但し、繰り返し処理を行いますので、バッテリーには負荷がかかる点には注意です。設定自体や繰返し間隔は状況や環境に応じて考えて設定しましょう。
利用上の注意点
便利なLlamaですが、androidの制約で、ちょっと不便なところもあります。
- マナーモード中のメディア音量(電車の中でヘッドホンを抜くときは注意)
androidでわかり難いのが、「着信音とメディア音量の設定が別々」というところです。マナーモードにしても、音楽や動画の音声は普通に聞こえる設定に私はしています。マナーモードにしても音楽は聞きますよね。だから別々の設定はありがたいところですが、電車の中でヘッドホンを抜いたり、ヘッドセットをOFFにすると、本体から大音量で音楽が流れてしまうことがあります。ミュージックプレイヤーアプリで”ヘッドホンを抜いたら音楽をとめる”などの設定があるアプリがありますので、その設定をしておくべきでしょう。 - マナーモード中のメール着信音(メール着信音が鳴らない)
メール着信音はマナーモード中はOFFになります(当たり前ですが)。注意したいのはマナーモード中は、上記の通りメディア音量はONのままなので、音楽は普通に聞けます。ヘッドホンで音楽を聴いていても、メールの着信音は聞こえません。電話の着信音はヘッドセットなどを使っていればヘッドセットの機能として聞こえるのですが、メール着信音が聞こえず、バイブなどにしておく、表示を見るなどのアクションがなければ、気付かないことがあります。
まとめ
注意点はありますが、普段使いに全く問題のないLlamaです。
- 外出時のWiFi自動切り替え
- 外出時のマナーモード自動切り替え
に便利に使っています。
– 12th Apr, 2016 / the 1st edition
– 28th Aug, 2016 / the 2nd edition 設定上の注意点を追記
– 11th Nov, 2016 / the 3rd edition Wi-Fi設定を追記
長年の課題が解決されましたありがとうございます。モバイルルーターとして、データ通信のみのSIMをシムフリースマホにさしてテザリング運用しており、外出中のみテザリングオンに出来ました。